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つれづれとミロ受けなお話ポチポチ書いてます。
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診断で出てエロスの帝王なカノンと男狂いミロを想像しながらかいたけれど、
エロスな帝王に開発されている最中のミロになってしまった。。。



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くらくらと、感覚が揺らぐような気がした。
頬だけではなく顔全体が熱くて、それから耳も首も体中がどうしようもないくらい火照って、それからじわりとあふれ出す汗が止まらなくて。

「か、カノン…っ、カノ」

必死で腕を伸ばし、目の前の男にしがみついたミロはぎゅうと力いっぱい閉じていた瞳をうっすらと開き、涙で蕩けた瞳で優しげな表情で自分を見つめる男を見つめ返すのだった。

「いい子だ」
「ん…んっ」

低く甘い声が耳のすぐ傍で囁かれるのがなんともくすぐったく、ふるりと体を震わせればミロの今にも溶けて落ちてしまいそうな空色の双眸からはほろりと涙が零れ落ちた。
カノンはそんな様子を見下ろしながら満足げに口元を歪めるとむずがりながらもしっかりと快楽を求め、さらに強請るように腰を無意識に摺り寄せてくるミロに心の奥底からじわりじわりと征服欲が湧き上がるのを感じていた。

何も知らない、性的な快楽も知らなかった無垢な彼に意識が飛ぶほどの快楽を教え、男を喜ばせる手管を教えたのはカノンだ。
聖域という温室に生まれ育ちサガの庇護の下育てられたミロはまさに「聖闘士」たらん存在であった。
そんなミロに受け入れられ、共にに聖戦を戦って、生き返った後に「恋人」という関係になれたことはカノンにとってはなによりの「僥倖」だった。
ミロを自分の手練手管で快楽に染めているのはなにもミロを辱めるためではない。
ましてや自分自身の快楽をただ追い求めたいからでもない。多少はそんな気持ちもあることはあるが。
しかし、一番の要因はミロの愛らしい姿を独占したいという欲求からだ。
怒った顔も笑った顔も泣き顔も、それから快楽に身悶える顔も、全て…全てを自分だけのものにしたい。
聖闘士として何事かに「執着」するのはあまりいただけないかもしれない。
執着はいずれなにかしらの「歪み」を生み、争いの禍根に繋がりかねないから。
けれど、「恋人」としての欲望は止められないのだ。
ミロには途方も無い「恩義」と「感謝」とそれからそれに勝ると劣らない「恋慕」とカノンは抱いていたから。
誰にも負けぬと自負する程度のミロへの「思慕」を抱いているからだ。

「カノン…欲しいっ、カノンが」
「俺が…? 俺のなにが欲しいのだ?」

どちらの唾液の所為かはもう判らないがてらてらと艶かしいミロの唇を親指の腹でなぞり上げて、カノンはうっすらと開いたミロの口の中に親指の先をもぐりこませて歯列をなぞり上げた。
ふるり、とミロの肩が震える。
切なげに寄せられた眉とほぅと吐き出された熱い吐息がカノンを更に煽った。

「カノンの、で…いっぱいにシて」
「俺の?俺の何?」

自分でも意地の悪い質問だとはわかっている。
けれどミロの口から聞きたいのだ。
普段は努めて冷静に格式ばった言葉を用いるミロが甘ったるいかすれた声で卑猥な言葉を紡ぎ、羞恥で震えながらもその中に快楽を見出す様を。

「かの…カノンのペニスで俺の、お尻…いっぱい、ついて…っ」
「ついて? それだけでいいのか?」
「ひ、んっ…!」

ぎゅっと乳首をつまみあげればミロは小さく悲鳴を上げて更に大きく体を跳ね上げた。
可愛い…可愛くてたまらない。
このまま乳首を弄り続けたらどうなってしまうだろう、快楽に身悶えすぎておかしくなってしまうだろうか。
それもまたいいかもしれない。
快楽に狂ったミロも…それはそれでそそられる。
だけど今日はそこまでひっぱるのは止めておこう。
楽しみは最後まで取っておくもの…だ。

「ミロ…?」
「んっ、ふ…、カノンの、せーえき、俺の中にいっぱい、だして。熱いので俺のなか、いっぱいにしてっ」
「よく出来ました」

ちゅ、と額に一度触れるように口付けて再び零れ落ちるミロの涙を指ですくってそれを口に含む。
しょっぱい、けれど胸の奥をじりじりと焦らす様な甘美な味。
口元に色濃く笑みを浮かべたままカノンはミロの両足を抱え上げると体を押したたむように押し上げ、熱に浮かされたような表情のミロの顔を覗き込んでそっと目を細めるのだった。

「いいぜ、やるよ。俺の全部…ミロ、お前にな」



【だからお前の全ても俺に寄越せ】
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