つれづれとミロ受けなお話ポチポチ書いてます。
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カラン…とグラスの中で涼やかな音を立てぶつかり合う氷の塊を見つめつつ、ラダマンティスは口元にうっすらと笑みを浮かべた。
グラスを満たしていた琥珀色の液体は今しがた全て喉の奥に流し終えたばかりなのだが、そのグラスにちらっと映る光景がラダマンティスの目を楽しませていたのだ。
「いい格好だな…スコーピオン」
静かな部屋に響くラダマンティスの低く、そして嘲笑を帯びた声。
その声にすぐさま上がったのは殺意と恨みがないまぜになった掠れた声だった。
「殺して、やる…」
どこか息苦しそうなその声は、喉のおくから絞り出すのがやっと…といった風でラダマンティスはそんな声の主にますます口元の笑みを濃くすると窓際の椅子から立ち上がり声の主の下へと歩んだ。
「これはまた、愉快なことを言う。聖衣を奪われ、ハーデス様の力が強いこの城でどう俺を殺すというのだ?」
「っ…ぐ、っるさい」
「ああ…こっちでなら俺を殺せるかも知れんな」
ぎりしとベッドをきしませ、ラダマンティスは男が横たわるそこに片足をのりあげるとそっと、男の顎を捕らえ上向かせた。
端正な顔をしている。
女性的、というわけではないが、幼さをまだどこか残したその風貌はラダマンティスの嗜虐心を煽っていけない。
実際、彼をここに監禁してからもう幾度犯したかラダマンティス本人ですら記憶があやふやなほどだ。
「黙れ…!」
「つくづくアテナの聖闘士とやらは往生際が悪いと見える。蛆虫のように弱いのならば地べたを這いずり回っているほうがよほどお似合いだぞ」
その言葉に男は目をかっと開いた。
怒りがまた沸点へと達したのだろう。
聖闘士らしからず直情径行のきらいがあるのは対峙してすぐに分かったことだが、ここまで簡単に激昂してくれるといささか面白みにかける。
殴りかかってくるその手を軽く往なし、男の体をベッドに縫い付ければ途端、男の体が不自然に大きく跳ね上がった。
唇が僅か、慄いている。
「ん…?ああ、そういえば肩が外れていたのだったな」
悲鳴はプライドの為になんとか噛み殺したのだろう。
白い顔を青くさせる男の肩に手を置き思い切りちからを込めて関節をはめてやれば堪え切れなかった小さなうめきが彼の喉を震わせた。
「っ…か、は…」
「しばらく手で押さえておけ」
だらりと下がったもう片方の手で今はめたばかりの肩を抑えさせてやれば男はくるりと自分に背を向けた。
抑えているのだろうが小さくあがる鼻をすする音はラダマンティスの耳にも届いている。
「今度は子供のように泣くか?」
「っ…さい、黙れ」
荒い呼気を繰り返し、男は声を張り上げながらこちらを向こうとはしない。
向けられた無防備な背がラダマンティスにはなんだかとてつもなくそそられるものに見えて仕方ない。
「どうして…俺を殺さなかった」
サガの動乱が終り、壊れかけた聖域を立て直さねば…と言うときにラダマンティスは聖域を急襲した。
それも自身の主人であるパンドラの命に背いて、だ。
聖域に残っていた黄金聖闘士はなんとかアテナを聖域から逃がすべく奮闘した。
そして、男のところに来たときラダマンティスはとうとう気づいたのだ。
聖域にアテナが居ないということ。
彼女が彼らによって逃がされたということに。
激昂したラダマンティスは男に瀕死の重症を負わせハーデスの居城に彼を帰った。
そのことが男のプライドをさらに傷つけたのだ。
アテナの為に死ぬ覚悟はとうにしていたのに、こんなふうに生かされ辱められていることが。
「意味はない。貴様は俺のただの暇つぶしの道具に過ぎん」
男の肩を引き寄せ、自分の方を向かせながらラダマンティスは自身の中心で熱が集まり兆してきた場所を開放するとそれを男の頬に当てた。
男の表情が羞恥から、苦々しいものに変わる。
「アテナに忠実な黄金聖闘士の貴様のプライドを粉々に砕き、ついでに燻っている俺の熱も解放できるのだ。こんな一石二鳥の丈夫なおもちゃはそうそうあるまい?」
ひたひたと頬にこすり付けているのは暗に、「舐めろ」ということなのだろう。
このまま噛み千切ってやってもよいのだがそうすればどのような辱めをうけるか想像に難しくはない。
「っ…う…」
眉根をよせ、男は顔を顰めながらもラダマンティスの指示通りに彼のそれを口にくわえる。
昨夜、自分をさんざんに嬲り、貫いたラダマンティスの豪剣を。
「うまくなったではないか…ああ、もとから淫乱の素質があったからなぁ、貴様は」
頭上から聞こえる揶揄の言葉に男は…ミロはただただ耐えるようにじっと目を瞑り舌を動かす作業に没頭するのだった。
「パンドラ様…お茶が入りました」
「そこにおけ。部屋には入ってくるな」
「は…はっ!」
遠のくラダマンティスの小宇宙を感じながらパンドラはかたかたと打ち込んでいたキーボードの上を滑る手の動きを止め、大きく息を吐き捨てた。
テーブルの上に置いたカレンダー。
丸がつけられた日付は今日より三日後だ。
「ふむ…どうにか間に合いそうだな」
こまめに保存をしないとな!と作業中のデータを保存し、彼女は先ほどラダマンティスが部屋の外においていったお茶のセットを部屋に入れると暖かなそれに舌鼓をうった。
ダージリンのセカンドフラッシュか……悪くない。
「月刊ミロ増刊号…よもやこの私がゲスト原稿を任されるとは、な」
それはつい一月ほど前の事だ。
ハーデスの居城を訪問したアテナがこっそりとパンドラにこう誘いをかけたのだ。
「ゲストしませんか?」と。
月刊ミロの名をパンドラも聞き及んでいる。
というより、愛読者だ。
飛ぶ鳥を落とす勢いで爆発的な人気を誇るその雑誌は聖域のみならず販売域を海界…そして冥界にまで広げている。
それ以前は手に入れるのも大変だった。
闇オークションではとんでもない値段をつけられたほどだったからな…と思わずパンドラは遠い目をしてしまう。
近いうちに月刊ミロは冥界にとどまらず更に販売域を広げエリシオンにも及ぶだろうとパンドラは推測する。
なにせニンフの中にも愛読者が現われているという話なのだから。(そのニンフの為に毎月、タナトスがお忍びで買いに出かけているというのはもっぱらの噂だ)
「さて、仕上げに入らねばな」
休憩も十分取れた、とパソコンに向き直りパンドラは指を鳴らした。増刊号は「調教特集」付録にはミロのアナルサイズのオナホがついてくるらしい。これはもう、爆売れ確実だろう。(どうやって型を取ったのかはあえてパンドラも考えないことにした。なにせあのアテナだ。身体検査と称しえろえろ…いや、色々なことをしても不思議ではない)
「ショタミロで有名な…ジュネ先生の漫画も楽しみだしな」
うきうきと心弾ませながらパソコンのキーボードを叩く彼女からはピンクの小宇宙が怒涛の勢いで放出されているのだった。
アテナ「あらやだ!えろい!えろいですね!GJです、パンドラ!」
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